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感動の場-点

まちの広報誌『広報くっちゃん』では、小川原脩作品の紹介ページ「感動の場 - 点」を連載しています。
巡礼家族(1982)

巡礼家族(1982)

2021年8月
『巡礼家族』 1982年 小川原 脩 画
 
 1981年8月、小川原脩は初めてチベットの首都ラサを訪れました。その中心に位置するジョカン寺を取り囲む巡礼路である八角街の賑わいに「ここはいかにも古いチベットが生き生きと呼吸している」という印象を記しています。
 時は移り1999年2月、小川原本人が本稿「感動の場―点」に文章を寄せました。その時に取り上げた作品がこの「巡礼家族」なのです。かつて八角街の雑踏の中で目撃した母子。彼らのことを「適当な時間の休息を取りながら目的を達しているような、要領の良さもある」と述べ、逞しさをも感じていたようです。ぎゅっと寄り集まった家族の顔はみな、まるく、のっぺらぼうで、その顔立ちは見事に省略されています。太い輪郭線の墨色、土壁の薄茶色、衣服や仏の壁画と犬は青を帯びた灰色、そして母の袖には朱色。抑えられた色彩ながらも、それぞれの質感、存在感はしっかりと浮かび上がってくるようです。
 現在開催中のミュージアムロード共同展(7/17~9/26)では、木田金次郎美術館(岩内町)では画家たちの旅に着目したテーマで貸し出された本作を、観ることができます。