感動の場-点

まちの広報誌『広報くっちゃん』では、小川原脩作品の紹介ページ「感動の場 - 点」を連載しています。
楽園の朝

楽園の朝

2019年10月
『楽園の朝』(倶知安小学校蔵)
 1991年 小川原 脩 画
 
 木があります―
 まあるく、よく茂り、青々と濃く淡く葉を揺らしています。たっぷりの葉っぱに包まれて、たくさんの小鳥たちが顔を出しています。その周りには、豊かな実りを携えて、頭に荷を載せゆったりと行き交う人々。木陰には、子を抱き上げ、小鳥たちのさえずりに耳を傾けているような親子の姿もあります。
 涼しげな朝もやに包まれた、緑豊かな街角。晩年、小川原脩が旅したインドの光景を題材にした作品です。この柔らかな光に満ちた空間は、長い年月、自らの内面に問いかけ続けた画家が辿り着いた、絵画世界でもあります。開校90周年の記念にと母校に贈った作品に込めたもの、それは優しく穏やかな空間に包まれて心豊かに成長してほしいという、子どもたちへの想いだったのではないでしょうか。