感動の場-点
まちの広報誌『広報くっちゃん』では、小川原脩作品の紹介ページ「感動の場 - 点」を連載しています。
2025年9月
『安山岩と枯木』
1971年 小川原 脩 画
画面の大部分を占めているのは巨大な岩。その後ろには枯れた木が立っています。ふたつのモチーフは何を表現しているのでしょうか。
これは、1970(昭和45)年の秋に小川原脩が知床・根室を旅した後に描いた作品です。小川原がそのときの旅について書いた文章が当時の新聞に掲載されています。「輝石安山岩質の溶岩が断崖を作って連なっている。」そこは知床の羅臼で見た風景でした。安山岩は一般的な火山岩ですが、雄大な知床の風景を形成しているその岩を、小川原は作品のモチーフに使いました。さらに知床から野付半島に向かい、尾岱沼を訪れたときに見た景色については「枯れ果ててできあがった枯捐木だけの林とでもいおうか。巨大な生物の骸骨の捨て場みたいに奇怪で荒廃した風景があった。」と記しています。
背景の空と地面は筆を使って単純な色で塗り分け、岩はペインティングナイフで赤や青、緑の絵の具をちりばめて火山岩特有の結晶や荒々しい岩肌を表現しています。いずれ朽ち果てていくであろう尾岱沼の枯木と知床で見た安山岩を、小川原がひとつの画面に集約した心象風景といえるでしょう。
1971年 小川原 脩 画
画面の大部分を占めているのは巨大な岩。その後ろには枯れた木が立っています。ふたつのモチーフは何を表現しているのでしょうか。
これは、1970(昭和45)年の秋に小川原脩が知床・根室を旅した後に描いた作品です。小川原がそのときの旅について書いた文章が当時の新聞に掲載されています。「輝石安山岩質の溶岩が断崖を作って連なっている。」そこは知床の羅臼で見た風景でした。安山岩は一般的な火山岩ですが、雄大な知床の風景を形成しているその岩を、小川原は作品のモチーフに使いました。さらに知床から野付半島に向かい、尾岱沼を訪れたときに見た景色については「枯れ果ててできあがった枯捐木だけの林とでもいおうか。巨大な生物の骸骨の捨て場みたいに奇怪で荒廃した風景があった。」と記しています。
背景の空と地面は筆を使って単純な色で塗り分け、岩はペインティングナイフで赤や青、緑の絵の具をちりばめて火山岩特有の結晶や荒々しい岩肌を表現しています。いずれ朽ち果てていくであろう尾岱沼の枯木と知床で見た安山岩を、小川原がひとつの画面に集約した心象風景といえるでしょう。
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