感動の場-点
まちの広報誌『広報くっちゃん』では、小川原脩作品の紹介ページ「感動の場 - 点」を連載しています。
2026年3月
『馬とゴンパ』
1991年 小川原 脩 画
赤みがかった黄色い大地を背景に大きな馬が描かれてい ます。馬の足元から向こうへと続く丘の上には角張った白い建物が並んでいます。淡い灰色で塗られた空にポッカリ浮かぶ白い雲が見えます。絵の具を薄く塗り重ねることでキャンバスの目地が生かされパステル画のような趣の作品となっています。
1983(昭和 58)年の 8 月、小川原脩はインド領・西チベットのラダックを訪れました。そこは標高約 3500mの高地で、照りつける太陽の光と希薄な空気は小川原にとって過酷な場所でしたが、その滞在は古 いチベット文化にふれる貴重な体験となりました。作品に描かれている建物はゴンパと呼ばれるチベット仏 教の寺院で、晩年の小川原作品のモチーフとして多く描かれています。
さてもう一度馬に目をやると、首を右下方にぐるりと曲げているのがわかります。このポーズの馬は 1960 年代から小川原作品に登場している農耕馬にとてもよく似ています。遥か遠くの地で見た風景をテー マにした作品ではありますが、小川原の記憶に刻まれた原風景をキャンバス上に再構成し、独自の世界観を 作りあげたのです。(I.K)
1991年 小川原 脩 画
赤みがかった黄色い大地を背景に大きな馬が描かれてい ます。馬の足元から向こうへと続く丘の上には角張った白い建物が並んでいます。淡い灰色で塗られた空にポッカリ浮かぶ白い雲が見えます。絵の具を薄く塗り重ねることでキャンバスの目地が生かされパステル画のような趣の作品となっています。
1983(昭和 58)年の 8 月、小川原脩はインド領・西チベットのラダックを訪れました。そこは標高約 3500mの高地で、照りつける太陽の光と希薄な空気は小川原にとって過酷な場所でしたが、その滞在は古 いチベット文化にふれる貴重な体験となりました。作品に描かれている建物はゴンパと呼ばれるチベット仏 教の寺院で、晩年の小川原作品のモチーフとして多く描かれています。
さてもう一度馬に目をやると、首を右下方にぐるりと曲げているのがわかります。このポーズの馬は 1960 年代から小川原作品に登場している農耕馬にとてもよく似ています。遥か遠くの地で見た風景をテー マにした作品ではありますが、小川原の記憶に刻まれた原風景をキャンバス上に再構成し、独自の世界観を 作りあげたのです。(I.K)
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