感動の場-点
まちの広報誌『広報くっちゃん』では、小川原脩作品の紹介ページ「感動の場 - 点」を連載しています。
2025年12月
『大白鳥』
1978年 小川原 脩 画
この作品は、12月3日から3月29日まで鹿追町・神田日勝記念美術館で開催される「神田日勝記念美術館×小川原脩記念美術館作品交換展 二人の歩んだ道」で展示されます。倶知安からはるばる250Km、本作の他にも小川原作品18点が大移動します。
1970年代、小川原脩が大きなテーマとしたのは「群れと個」でした。集団化するものとそこから疎外されるもの、あえて孤独の道を行くもの、それらを白鳥と犬を描いて表現しました。代表作《群れ》(1977年)は犬の姿で、東京で活躍していた時代のかつての画家仲間たちを「群れ」に、ひとり倶知安に身を置き創作を続ける自分を「個」に重ね描いていますが、本作では大白鳥にその背景を語らせているように感じます。
交換展を企画した神田日勝記念美術館の杉本学芸員は、この作品を見たときから、白鳥達の動きの美しさ、群れと個を語る構図、画面が醸し出す冷涼な空気感、そして日勝は馬の作品が多いので小川原が鳥を描いていることへの新鮮さなどに心奪われたそうです。
また、来春には当館へ、神田日勝の代表作の数々がやってきます。北海道、都市と農村、昭和時代…少しずつ重なる二人の共通項が、この作品にも含まれているのです。(E.N)
1978年 小川原 脩 画
この作品は、12月3日から3月29日まで鹿追町・神田日勝記念美術館で開催される「神田日勝記念美術館×小川原脩記念美術館作品交換展 二人の歩んだ道」で展示されます。倶知安からはるばる250Km、本作の他にも小川原作品18点が大移動します。
1970年代、小川原脩が大きなテーマとしたのは「群れと個」でした。集団化するものとそこから疎外されるもの、あえて孤独の道を行くもの、それらを白鳥と犬を描いて表現しました。代表作《群れ》(1977年)は犬の姿で、東京で活躍していた時代のかつての画家仲間たちを「群れ」に、ひとり倶知安に身を置き創作を続ける自分を「個」に重ね描いていますが、本作では大白鳥にその背景を語らせているように感じます。
交換展を企画した神田日勝記念美術館の杉本学芸員は、この作品を見たときから、白鳥達の動きの美しさ、群れと個を語る構図、画面が醸し出す冷涼な空気感、そして日勝は馬の作品が多いので小川原が鳥を描いていることへの新鮮さなどに心奪われたそうです。
また、来春には当館へ、神田日勝の代表作の数々がやってきます。北海道、都市と農村、昭和時代…少しずつ重なる二人の共通項が、この作品にも含まれているのです。(E.N)
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