感動の場-点
まちの広報誌『広報くっちゃん』では、小川原脩作品の紹介ページ「感動の場 - 点」を連載しています。
2026年10月
『雪の中の馬』
1974年 小川原 脩 画
雪の中に立つ一頭の馬。私たちは、馬の真後ろに立って、その姿を見つめています。臀部と尾が画面の手前に大きく描かれ、その奥には、こちらを振り返るような馬の横顔が見えます。脚はひざ下から雪に埋もれ、馬は深い雪の中に静かに佇んでいます。
小川原脩は、前年の1973(昭和48)年にも、ほぼ同じ構図で《雪の中の馬》
を描きました。同じモチーフを繰り返しながらも、本作では、木立の手前に枯草を思わせる線を足すなど、背景の描写を加えました。さらに、茶色の絵の具の濃淡を用いて、より大胆に馬の肉付きを捉えています。
馬を横からみるのではなく、あえて馬の後ろに立ってみるような視点。かつて人の暮らしのすぐそばにいて、その姿をよく知る馬だったからこそ、後ろから捉えるという発想につながったのでしょう。こうした後ろ姿は馬だけのものではありません。1979(昭和54)年に始まるアジアへの旅の後には、水牛の後ろ姿も描いています。しなやかで丸々とした胴体が強調された水牛に対して、この馬の身体はどこか四角く、がっしりとしています。立派な骨格と筋肉を持つ、働く馬の力強さが感じられます。
同じ馬を繰り返し描きながら、その姿を別の向きから見つめ直す。そこに、小川原脩の馬の描き方の面白さがあるのです。(E.N)
『雪の中の馬』
1974年 小川原 脩 画
雪の中に立つ一頭の馬。私たちは、馬の真後ろに立って、その姿を見つめています。臀部と尾が画面の手前に大きく描かれ、その奥には、こちらを振り返るような馬の横顔が見えます。脚はひざ下から雪に埋もれ、馬は深い雪の中に静かに佇んでいます。
小川原脩は、前年の1973(昭和48)年にも、ほぼ同じ構図で《雪の中の馬》
を描きました。同じモチーフを繰り返しながらも、本作では、木立の手前に枯草を思わせる線を足すなど、背景の描写を加えました。さらに、茶色の絵の具の濃淡を用いて、より大胆に馬の肉付きを捉えています。
馬を横からみるのではなく、あえて馬の後ろに立ってみるような視点。かつて人の暮らしのすぐそばにいて、その姿をよく知る馬だったからこそ、後ろから捉えるという発想につながったのでしょう。こうした後ろ姿は馬だけのものではありません。1979(昭和54)年に始まるアジアへの旅の後には、水牛の後ろ姿も描いています。しなやかで丸々とした胴体が強調された水牛に対して、この馬の身体はどこか四角く、がっしりとしています。立派な骨格と筋肉を持つ、働く馬の力強さが感じられます。
同じ馬を繰り返し描きながら、その姿を別の向きから見つめ直す。そこに、小川原脩の馬の描き方の面白さがあるのです。(E.N)
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