春から夏に見られる鳥(夏鳥)

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カッコウ科

和  名:カッコウ
学  名Cuculus canorus
生息環境:平地~山地の開けた林、草原、農耕地など
大 き さ :35cm
解  説:頭部から背面にかけて青灰色、腹面には細く黒いシマが入ります。セキレイやホオジロ、ウグイスの仲間の巣に托卵(労働寄生)します。「カッコウが鳴き始めたら畑の作付けをする」といった農業暦があることからも、人の暮らしと密接にかかわっていることがうかがえます。 
似た種類:ツツドリ

和  名:ツツドリ
学  名Cuculus saturatus horsfieldi
生息環境:平地~山地の森林
大 き さ :33cm
解  説:カッコウに似ていますが、腹面の黒いシマの本数が少なく、太いことから区別できます。たまに、赤いツツドリ(赤色型)が見られることもあります。カッコウと同じく托卵する習性をもっていて、センダイムシクイを主なターゲットにしています。
似た種類:カッコウ

ヒバリ科

和  名:ヒバリ
学  名Alauda arvensis
生息環境:草原や河川敷、農耕地など
大 き さ :17cm
解  説:頭のトサカ(冠羽)がありますが、寝かせていて、わかりにくいときもしばしば。繁殖の時期になると、河川敷など縄張りのまわりで、さえずりながら空高く舞い上がっていく「揚げヒバリ」が観察できます。

セキレイ科

和  名:ハクセキレイ
学  名Motacilla alba lugens
生息環境:草原、河原、市街地など
大 き さ :21cm
解  説:河原などの開けた場所が本来の生息環境ですが、公園や駐車場など、市街地でもうまく適応して暮らしています。風土館の敷地内にも、ほぼ毎年巣を作っているのを観察しています。セグロセキレイとは顔の周りが白色か黒色かで見分けられます。
似た種類:セグロセキレイ

ウグイス科

和  名:ウグイス
学  名Cettia diphone cantans
生息環境:平地~低山地の森林の、ササが密生している環境
大 き さ :14-15.5cm
解  説:全身が緑色をおびた灰色で、目立たない姿をしています。鳴き声はよく聞けますが、ヤブの中にいることが多く、姿を見つけるのはなかなか難しいです。オス鳥は子育てに参加しません。

和  名:オオヨシキリ
学  名Acrocephalus arundinaceus orientalis
生息環境:平地のヨシ原や、湖沼近くの草原
大 き さ :18cm
解  説:くちばしが長く、付け根にはヒゲがあります。枝の先など、目立つところに止まり、頭の羽を逆立ててさえずります。
似た種類:エゾセンニュウ

和  名:センダイムシクイ
学  名Phylloscopus coronatus
生息環境:平地~低山地の広葉樹林や針広混交林
大 き さ :13cm
解  説:背面は黄緑褐色、覆面は白っぽい色をしています。また、額から後頭部にかけて灰色の線(頭央線)が入ります。ツツドリの托卵相手でもあります。
似た種類:メボソムシクイ、エゾムシクイ

ツグミ科

和  名:ノビタキ
学  名Saxicola torquata stejnegeri
生息環境:河川敷や農耕地、牧草地など
大 き さ :13cm
解  説:オスは胸元のオレンジ色がよく目立ちます。とまっているときは盛んに尾を動かす様子が観察できるでしょう。倶知安では尻別川や倶登山川の河川敷をはじめ、畑のまわりなどでもよく見られます。

ヒタキ科

和  名:キビタキ
学  名Ficedula narcissina narcissina
生息環境:平地~低山地の広葉樹林や針広混交林
大 き さ :14cm
解  説:オスは眼の上(眉斑)と腹面、腰が黄色~オレンジ色のよく目立つ色合いをしています。縄張り意識の強い種で、オス同士のディスプレイが見られることもあります。

ホオジロ科

和  名:ホオジロ
学  名Emberiza cioides ciopsis
生息環境:農耕地や河川敷など開けた場所
大 き さ :16.5cm
解  説:名前の由来は目の下に白い模様があることから。農耕地など、開けた場所に生えた木に止まっている姿がよく見られます。
似た種類:カシラダカ

和  名:ホオアカ
学  名Emberiza fucata fucata
生息環境:農耕地や河川敷など開けた場所
大 き さ :16cm
解  説:目の下に赤褐色の模様があります。オスは縄張りをもち、杭の上などに止まってさえずります。

和  名:アオジ
学  名Emberiza spodocephala personata
生息環境:平地~山地の森林、疎林など
大 き さ :15.5cm
解  説:身近に見られる鳥のひとつで、オスは木の枝先や梢でよく鳴きます。背面は地味な茶色ですが、喉から腹部にかけては明るい黄色が目立ちます。

アトリ科

和  名:カワラヒワ
学  名Carduelis sinica minor
生息環境:農耕地や河川敷など開けた場所
大 き さ :14-17cm
解  説:背面や腹部など、全体的にオリーブ色をしていますが、翼や尾羽の一部に黄色い羽根を持ちます。種子を好んで食べるため、木の実やタンポポの綿毛などをついばむ姿を目にすることも多いでしょう。

和  名:シメ
学  名Coccothraustes coccothraustes japonicus
生息環境:平地~低山地の森林
大 き さ :19cm
解  説:太いくちばしと、尾羽の先が白いのが特徴です。太いくちばしは、木の実を簡単に割ることができます。

ムクドリ科

和  名:コムクドリ
学  名Sturnus philippensis
生息環境:平地~低山地の開けた林
大 き さ :19cm
解  説:くちばしと足が黒色をしています。オスは頬に赤い耳羽をもちます。春先、ヤナギ類をはじめ、花の花粉をついばんでいる姿をよく目にします。

ハタオリドリ科

和  名:ニュウナイスズメ
学  名Passer rutilans rutilans
生息環境:平地~山地の開けた広葉樹林
大 き さ :13.5cm
解  説:スズメと違い、耳羽に黒い模様はありません。
似た種類:スズメ

サギ科

和  名:アオサギ
学  名Ardea cinerea jouyi
生息環境:河川、湖沼、農耕地
大 き さ :93cm
解  説:日本産サギ類で最大の種です。倶知安町内でも、大きなコロニーが確認されています。

チドリ科

和  名:コチドリ
学  名Charadrius dubius curonicus
生息環境:河原や、造成地、荒地の浅い水辺など
大 き さ :16cm
解  説:日本産チドリ最小の種で、目の周りがはっきりした黄色いフチ取りに囲われるのが特徴です。

シギ科

和  名:オオジシギ
学  名Gallinago hardwickii
生息環境:農耕地の草原、河川敷など
大 き さ :30cm
解  説:オスは朝夕問わず飛び回り、空中でズビャークズビャーク、ゴゴゴゴ…と鳴き声と音を立てながらメスにアピールをします(ディスプレイ・フライト)。この音から、雷シギとも呼ばれています。
尾羽を広げて、音を出すオオジシギ

尾羽を広げて、音を出すオオジシギ