町政執行方針

重点施策
1 未来を創るこどもたちへの投資
こども施策につきましては、令和8年度から施行を目指す「くっちゃん子をみんなで育てる条例」や本年度から計画期間が始まる「倶知安町こども計画」のもと、こどもや若者の視点を大切にしながら、妊娠・出産期から成長段階に応じた切れ目のない支援を通して、安心して子育てができる環境づくりに取り組んでまいります。

本年度は新たに、小学校の適正配置に向けた検討や校舎の健全度調査に着手し、教育環境の最適化に向けた歩みを進めてまいります。また、就学への円滑な移行につなげるため「3歳児以上入園奨励祝金」を新設し、こども園入園を促進するとともに子育て家庭の経済的負担の軽減を図り、こどもが健やかに成長できるよう、きめ細かな支援に取り組んでまいります。

さらに、老朽化と狭隘化が進んでいる「羊蹄山ろく発達支援センター」の建替整備に向け、本年度は整備候補地の測量を実施いたします。身近な地域で安心して専門的な支援を受けられる体制を整えるため、財政負担を十分に考慮しながら、引き続き着実な検討を進めてまいります。
2 地域の活力を次世代へつなぐ基盤への投資
冬季の二次交通対策につきましては、観光客や町民の重要な移動手段である「ひらふ無料循環バス」や、タクシーの他地域からの応援派遣による「ニセコモデル」の支援を継続し、利便性の向上に努めてまいります。あわせて、歩行者・自動車双方の安全を確保するため、ひらふ地区の新たなロードヒーティング整備に向けた設計に着手いたします。加えて、新中区配水池の建設に伴う駐車場不足に対応するため、ひらふ高原中央公園内に駐車場を整備し、円滑な受入環境を維持してまいります。

観光施策の推進にあたりましては、本町の観光地域づくり法人(DMO)である倶知安観光協会が、令和7年度に道内初となる「先駆的DMO」に選定されました。受入環境の整備のみならず、「Kutchan ID+」や「マジカルダイニング」といった観光の地域理解を促進する取組まで幅広く展開しております。長年の課題であったグリーンシーズンの観光入込につきましても、MICE誘致やインバウンドの長期滞在により着実な改善傾向にあることから、地域の持続的な発展に向けた活動を一層力強く支援してまいります。

さらに、外国籍住民が地域の一員として安全・安心に暮らせる環境を整えるため、新たに「コミュニティ通訳派遣事業」を開始いたします。言葉の壁によるトラブルを未然に防ぎ、地域全体の安全と秩序を守ることで、多様性がもたらす活力を町の持続的な成長へと繋げ、将来にわたり確かな豊かさを引き継ぐ土壌を育んでまいります。
3 町の未来を形づくる新幹線開業を見据えた基盤づくり
北海道新幹線の札幌開業延期という局面の中ではありますが、この事態を単なる待ち時間とするのではなく、開業時の効果を最大化する完成度を高める期間と捉え、未来に向けた基盤づくりを止めることなく推進してまいります。

町の玄関口となる駅前通り周辺につきましては、開業を見据えた賑わいと利便性を創出するため、周辺整備や活性化に向けた検討をさらに深化させてまいります。この延期期間を、周辺環境の変化や新たなニーズを的確に捉え直す好機とし、将来にわたって町民が誇れる「まちの顔」のあり方を具体化してまいります。

また、町民や観光客が安全かつ快適に通行できるよう、北海道が進める無電柱化事業に合わせ、駅前通りの歩道ロードヒーティング整備に着手いたします。冬期における移動の安全性を飛躍的に高め、観光地にふさわしい環境づくりに向けた投資を行ってまいります。
4 ふるさと“くっちゃん”の風景を次世代につなげる基盤づくり
昨年、私たちの誇りである羊蹄の美しい景観が、違法な開発行為によって損なわれかねない事態が明らかになりました。良好な景観を適正に保全し、将来にわたって持続可能なまちづくりを推進することは、本町にとって極めて重要な課題であります。

この課題に対し、実効性をもって対応するため、準都市計画区域の拡大に向けた検討に着手いたします。あわせて、適正な土地利用の誘導につながる「特定用途制限地域」や「景観地区」の指定に向けた事前調査を実施し、ふるさとの風景を守るための確かな法的基盤を整備してまいります。
これらのルールづくりにあたっては、地域住民が望む土地利用のあり方を踏まえたものとし、この町に暮らす全ての人々が誇りと愛着を持てる“くっちゃん”の風景を、未来へと確実に継承してまいります。
執行方針(過去分)