町長室

 国内の他のスキーリゾートに先駆けて「スキーの町宣言」をした倶知安町は、「東洋のサンモリッツ」とも呼ばれるスキーの聖地です。

 極上の雪を求め多くの人たちが、ニセコ連山の主峰・ニセコアンヌプリの麓、「HIRAFU(ヒラフ)」と呼ばれる地域を訪れます。

 日本最古の史書『日本書紀』に、「HIRAFU」ならぬ「比羅夫」が登場します。659年、阿倍比羅夫(あべの・ひらふ)は水軍180隻を率いて蝦夷を討ち、「後方羊蹄(羊蹄山)」を行政庁として郡の役人を置いた-とされます。我が町に「比羅夫」という字名、JRの駅名がありますが、実は阿倍比羅夫の蝦夷遠征伝説に由来するものです。
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 倶知安には他にも、ラフティングやカヌー、ゴルフや登山などのアウトドアスポーツを楽しむ事ができ、清流尻別川や秀峰羊蹄山を望む景色は、四季折々の美しさを醸し出します。

 魅力満載の「くっちゃん」へ、ぜひお越しください。
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 Kutchan mayor Kazushi Monji
 

今月のメッセージ

はだしのゲン

 8月は6日に広島市に、9日は長崎市に原爆が投下された日。また、15日は終戦の日。原爆や戦争による故人のご冥福と世界恒久平和を祈る日が続き、お盆を送った。
 今年は先の大戦が終結して、80年目。私は完全版「はだしのゲン」全7巻を取り寄せ、盆中に計2,800ページを読み切った。私が小学生の頃、「週刊少年ジャンプ」に連載。ド根性ガエル、プレイボール、包丁人味平が人気の頃だ。「はだしのゲン」から原爆や戦争のむごさを教えてもらった。そして、今あらためて、作者・中沢啓治さんの被爆体験に基づくこの作品に圧倒される。むごさ、それ以上に、「ふまれてもふまれても、たくましい芽を出す麦になれ!」という“生きる”ことへの強烈な肯定。ありがとう、元ちゃん!