町長室

 国内の他のスキーリゾートに先駆けて「スキーの町宣言」をした倶知安町は、「東洋のサンモリッツ」とも呼ばれるスキーの聖地です。

 極上の雪を求め多くの人たちが、ニセコ連山の主峰・ニセコアンヌプリの麓、「HIRAFU(ヒラフ)」と呼ばれる地域を訪れます。

 日本最古の史書『日本書紀』に、「HIRAFU」ならぬ「比羅夫」が登場します。659年、阿倍比羅夫(あべの・ひらふ)は水軍180隻を率いて蝦夷を討ち、「後方羊蹄(羊蹄山)」を行政庁として郡の役人を置いた-とされます。我が町に「比羅夫」という字名、JRの駅名がありますが、実は阿倍比羅夫の蝦夷遠征伝説に由来するものです。
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 倶知安には他にも、ラフティングやカヌー、ゴルフや登山などのアウトドアスポーツを楽しむ事ができ、清流尻別川や秀峰羊蹄山を望む景色は、四季折々の美しさを醸し出します。

 魅力満載の「くっちゃん」へ、ぜひお越しください。
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 Kutchan mayor Kazushi Monji
 

今月のメッセージ

7月の夏空と羊蹄の山から

 「当たり前が当たり前で無くなった」…コロナ禍から5年余り。再び悪夢がよぎる。
 本町字巽地区での開発などが各種法令を『無視』された形で進められていたことが判明した。
 1.建物:建築基準法(建築確認申請)
 2.道路・宅地造成:都市計画法(開発面積1万平方メートルを超えると開発行為許可申請)
 3.伐採:森林法(伐採面積1万平方メートルまでは伐採届、1万平方メートルを超えると林地開発許可申請)
 4.景観:倶知安町景観計画条例(開発面積3千平方メートルを超えると届出および地域説明会開催)
 『無視』の数にも驚かされ、あきれてしまう。
 ふるさとのシンボル羊蹄山(国立公園)の直下での行為。悔しい、情けない。なぜ、早く気付けなかったのか?手立てはなかったのか?同じようなことが起きないようにするには?7月の夏空と羊蹄の山から、何か答えが返ってこないものだろうか。