大規模盛土造成地マップについて

  平成16年の新潟県中越地震などにおいて、大規模に盛土造成された宅地で地滑り(滑動崩落)が発生し、多くの被害が発生したことを受け、国では地震時の宅地の安全性を確保するため、平成18年に「宅地造成等規制法」を改正し、新たに「宅地耐震化推進事業」を創設、「大規模盛土造成地の滑動崩落対策推進ガイドライン及び同解説」(以下、「ガイドライン」という。)を策定することで、大規模な盛土による造成地における宅地耐震化を推進してきました。
  その後、平成28年の熊本地震や平成30年の北海道胆振東部地震においても同様の被害が発生したことを踏まえ、令和元年度から2年度にかけて、ガイドラインの第一次スクリーニングにあたる大規模盛土造成地マップ作成のための調査を実施しました。

倶知安町の大規模盛土造成地マップ

 大規模盛土造成地マップの作成は、ガイドラインに定める大規模盛土造成地の状況を把握することで、今後、安全性を確認することを目的とします。
 今回公表する倶知安町のマップは、過去の地形図や空中写真などを重ね合わせ、その標高差により概ねの位置や規模を抽出しました。
 令和元年度の国における調査の結果、倶知安町内においては、12か所の大規模盛土造成地が確認されましたが、令和2年度に改めて本町で調査したところ、26か所が確認されました。
 
  ※大規模盛土造成地の概ねの位置と規模を示したものであり、危険箇所を示したものではありません。
   (宅地における"耐震診断”の候補地とご理解ください)

 

 このマップの公表は、町民の皆さまはもとより、倶知安町にかかわる方に広く知っていただき、これまで以上に防災意識を高めていただくことを目的としています。
 なお、マップは大規模盛土造成地の概ねの位置と規模を示すものであり、マップに示された箇所が地震時に必ずしも危険ということではありません。
 

大規模盛土造成地とは

大規模盛土造成地には、「谷埋め型」と「腹付け型」の2つのタイプがあります。
1)谷埋め型
      谷や沢を埋め立てた造成地で、盛土の面積が
      3,000平方メートル以上のもの
      
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2)腹付け型
  傾斜地に盛土をした造成地で、地山の傾斜が20度以
  上、かつ高さ5m以上のもの
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関連リンク

○宅地耐震化に関するウェブサイト
○各種支援に関する情報