耐震診断結果

小中学校等の施設は子ども達が一日の大半を過ごす学習・生活の場であると共に、地域住民にとっても学習・交流の場となる極めて身近な公共施設です。
また災害時には地域住民の避難場所としての役割も果たすことから、人々の生命を守る場所として、また被災後の教育活動早期再開のため安全性の確保が極めて重要です。

平成20年6月に地震防災対策特別措置法が改正され、公立の幼稚園、小中学校等の校舎等について耐震診断の結果公表が義務付けられました。倶知安町では倶知安中学校、東陵中学校の両中学校が耐震診断対象であり調査の結果、安全強度を満たしていなかった為、下記にその結果を公表します。
今後とも安全安心な学校づくりを更に進めてまいりますので、一層のご理解ご協力をお願い致します。

※平成22年度に両中学校については耐震改修が済んでおります。

耐震診断とは?

建物が地震に耐えられる強さの能力と地震の力を受け流す粘りの能力に、建物の形状や経年変化等を考慮し、専門家が構造耐震指数(Is値)等を算定したもの。調査後、その結果を都道府県等が設置する「耐震診断判定委員会」が判定します。
・施設実態調査
・設計図書確認調査
・現地調査   目視調査~ひび割れ、錆鉄筋などの劣化箇所の調査
  コンクリートコアの圧縮強度試験~試験試料の採取
  コンクリートコアの中性化試験~試験試料の採取
  鉄筋調査~鉄筋被り厚さ腐食ランクの測定
 不同沈下の測定
 耐震補強工事の提案

耐震診断の対象

昭和56年以前(新耐震設計基準施行前)に建築された学校施設のうち二階建、1,000平方メートル以上の小中学校が対象になります。(新耐震基準による昭和57年以降の建築物については耐震性が確保されています。)
倶知安中学校 昭和53年~昭和55年建築 
鉄筋コンクリート造 四階建 4,957平米(学校食堂含む)
鉄筋・鉄骨造 二階建 1,794平米(武道場含む)
東陵中学校 昭和51年~昭和53年建築
鉄筋コンクリート造 三階建 3,978平米(学校食堂含む)
鉄筋・鉄骨造 二階建 1,079平米
・倶知安小学校、北陽小学校、東小学校、西小学校は、新耐震基準による昭和57年以降の建築です。
・西小学校樺山分校(木造平屋523平米)は上記対象外ですが、平成15年度に耐力度調査を実施、危険校舎と判明した為、平成20年度に補強工事を実施しております。

Is値とは?

耐震能力の指標の一つで、建物の強度や粘り強さ、形状、経年劣化を考慮し、建物の階毎、方向毎に数値化したものです。
文部科学省ではIs値0.7未満の建物は耐震補強が必要、特にIs値0.3未満の建物については早急な対策が必要とされています。
Is値 0.3未満 地震の震動及び衝撃に対して倒壊、又は崩壊する危険性が高い
0.3以上
0.7未満
地震の震動及び衝撃に対して倒壊、又は崩壊する危険性がある 
0.7以上 地震の震動及び衝撃に対して倒壊、又は崩壊する危険性が低い

倶知安中学校耐震診断結果(平成13年度実施)

  普通教室棟 特別教室棟 体育館棟 
東西方向
(桁行)
南北方向
(張間)
東西方向
(桁行)
南北方向
(張間)
構 造 東西方向
(桁行)
南北方向
(張間) 
1階 0.64 0.32 0.77 0.50 RC造  3.28 ---
2階 0.49 0.51 0.54 0.43 S 造  0.69 0.85
3階 0.31 0.73 1.03 0.21  
4階 0.71 0.77 1.71 0.68

東陵中学校耐震診断結果(平成19年度実施)

  普通教室棟 特別教室棟 技術教室棟 体育館棟
東西
方向
(桁行)
南北
方向
(張間)
東西
方向
(桁行)
南北
方向
(張間)
東西
方向
(桁行)
南北
方向
(張間)

東西
方向
(桁行)
南北
方向
(張間)
1階 0.56 0.69 0.57 0.60 0.89 2.75 RC造 3.17 0.99
2階 0.38 0.85 0.55 0.38   S造 0.56 ---
3階 0.59 1.40 0.67 0.49  
※RC造=鉄筋コンクリート造 S造=鉄骨造